diary|2023/10

2023/10/22(Sun.)|たん読最終回、ゼミ、君島大空独奏

朝から『哲学探究』を読む会(たん読)を開催。今日で最後まで読み切ることができた。来週は完走記念にZoom飲み会をすることにした。日曜の朝から偉大なことを成し遂げて気分がいい。

お昼はゼミに参加してから、夕方は紫明会館へ。今日もまた君島大空のライブがあるのだ。昨日よりかは女性客が多い印象がある。

独奏は、バンドツアーの合間にできるのが信じられないくらいの練度の高さだった。これまで君島さんの独奏は何度か聴いてきたが、過去一番の出来だったのではないかと思う。特に「˖嵐₊˚ˑ༄」と「c r a z y」 のアレンジが素晴らしかった。前者はガットギター一本で電子音の渦を表現し、後者はオリジナルの轟音をしっとりとした弾き語りにうまくまとめていた。

ただ、いくら何でも3時間はやり過ぎだろう。

次のライブは12月の合奏形態だ。それまで修論を頑張るぞい。

 


2023/10/21(Sat.)|吉田山・大文字山登山、君島大空トリオツアー

今日は学部・大学院が主催する大文字山登山(道中の吉田山にも登る)に参加してきた。教員の方もたくさんいらっしゃって、総勢30名ほどの団体になった。

いい天気

吉田山・吉田神社の入り口

配布資料つきのツアー

吉田山から望む大文字山

火床からの眺め

火床で強い風に吹かれて体がめっちゃ冷えたことと、下山の際に足を捻ったことを除けば、愉快なレクリエーションだった。道中で学部生の頃に講義や演習に出ていた英文学の先生と想い出話をしたり、下山後の懇親会で地球科学の先生に哲学のあれこれをお話ししたりしたのも楽しかった。英文学の先生は僕が出したレポート(イギリスの桂冠詩人キャロル・アン・ダフィの「祈り(Prayer)」批評)をよく覚えているそうで「気合の入ったレポートだった。クラスで一番いい点をあげたんだぞ」と言っていて、誇らしい気分になった。


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懇親会を途中で抜けて、夕方からは君島大空トリオのライブ。会場は京都メトロ、縦に長い小さめのハコだ。トリオのライブは初めて見たのだが、合奏形態とはまた違う良さがあった。合奏形態はアベンジャーズがひたすら暴れ回る感じで、正直何が起こっているのかよくわからなくもあるのだが、トリオは親しさが感じられる規模感だ。とはいえ、ステージにいるのが3人だけとは思えないほど音が分厚くリッチだった。

3曲目の「No heavenly」の歌い方が、かつてのカネコアヤノの「さよーならあなた」のAメロのそれにそっくりだった。


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2023/10/19(Thu.)|ニットを買った

昨日は三条に行ってロフトマン(洋服屋)にも行ってきたのだが、そのとき気になったニットがまだ心から離れなかったので、今日もまたロフトマンに行った。

ロフトマンはやな感じの店員が多くて(特に男性店員)、低く響く声で「らっしゃいませ〜〜」と言いながら、客に睨みを効かせ、マンツーマンディフェンスみたいなマークをしてくる。昨日声をかけてきた店員もそんな感じで、おまけに軽く服イキりをしていてきつかった。要するに、なんかこう、チャラいのである。「今日は違う人であってくれ……!」と願って行ったら、今日の店員さんは全然普通な感じだった。よかったよかった。

黒と茶が混じった、ローズウッドというニュアンスのある色のニットを買ったのだが、ロフトマンの店内の照明じゃ色がわかりにくかった(お店の明かりが暖色系なせいで、服が実際のところどんな色をしているのか分かりにくいのだ)ので、店先の自然光の当たるところで見せてもらったりした。

冬は嫌いだが、このニットがあれば、まあまあ許せるくらいにはなるだろう。

今日の素敵なもの|君島大空「16:28」-Official Music Video-

「No heavenly」のサンプリングにさしかかるあたりの映像が鳥肌立つ。


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2023/10/18(Wed.)|完全オフ、T8

頭が忙しなくて仕方ないので、今日は完全なるオフにした。一応本を数冊リュックに入れて、三条に参上。高島屋の隣に昨日開業したT8をぶらぶらしてきた。良い意味で昔の百貨店の雰囲気はゼロで(実際、多分レジも店舗ごとになっていて、テナントが入る形式になっている)若者が集まりそうなところになっていた。

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エントランスには巨大マリオがいる

蔦屋書店も入っていた。蔦屋書店は2フロアあって、岡崎の店舗よりもゆったり過ごすことができる。アート系に力が入っているようで、マティスのジャズ(のリプリント)とか巨人が読むんかいというようなクソデカサイズの画集なども売っていた。

 


2023/10/14(Sat.)|疲労が溜まっている、ほしい物リスト

ここ最近、頭の中をずっと修論のことが占めていて、うまく休めていない。

そういえば、匿名でほしい物リストからビスコをいただいた(10/04(Wed.)の日記を参照)。大変ありがたい限りです。石油王、ホテル王、カジノ王、その他の大富豪の皆さん、引き続きお願いします。

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2023/10/07(Sat.)|UAのライブ

Billboard Live大阪でUAのライブを観てきた。UAのライブは初めてでたのしかった。

 


2023/10/04(Wed.)|誕生日プレゼント前借りさせてください

誕生日プレゼント、前借りさせてください。

私の誕生日は年末も年末なのだが、おそらくその頃は修士論文の仕上げでもうてんてこ舞いだと思う。なので、このブログを読んでいる大富豪の皆さん、今のうちに誕生日プレゼントの前借りをさせてください。

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今日の素敵なもの|大竹美希のドラム


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2023/10/03(Tue.)|丸ブラ、実家のような安心感

京都に帰る前に丸の内をぶらぶらした。私の大好きなブランドTHEもKITTEでちゃんとチェックしてきた。冬が近づいてくるたびに、今年こそTHIS IS A SWEATER.を買おうと決心している気がする。今年も決心した。Bulyも見つけたので寄ってしまった。次の香水決定戦でAēsopのエレミアに敗れたリケン・デコス(2023/09/10(Sun.), 20(Wed.)を参照)は、やはりいい匂いだ。ムエットをいくつかもらったのだが、ご丁寧にもそれぞれ別のプラ袋に入れてくれた。匂いも混ざらないし、揮発が遅くなってだいぶ長いこと香りを確かめられる。ナイス気遣い。

東京駅でお土産を買って、帰洛。お土産は何にするか迷っていたのだが、THE DROSというブランドのフィナンシェを買った。決め手はなんと言ってもパッケージデザインだ。AUDREYが好きな人とかにおすすめ。

thedros.jp

帰洛してから、早速職場にお土産を届けたり、返却期限を過ぎた本を返したり、活動的な1日だった。

ナイスお留守番

実家のような安心感
今日の素敵なもの|細井徳太郎『魚 _ 魚』

日付が変わった瞬間にスマホにかじりついて聴いた。

先日の「今日の素敵なもの」である君島大空の『no public sounds』とこちらを聴いていたら10月なんてあっという間に終わってしまう。

 


2023/10/02(Mon.)|内定式

今日は内定式のためにTOKIOへ参上した。

お留守番を頼んだ

京都駅はリクルートスーツに身を包んだ内定者らしき人たちで溢れかえっていた。それに対して私は、茶色のタッセルローファーに黒のスラックス、白Tにカーディガンみたいなニットジャケットというラフな格好だった。「ジャケット着用」とだけ言われていたので、そんな格好で行ったのだが、実際の御社の内定式は、ちゃんとしたスーツの人が多かった。そういうことは気にしないタイプなので、どうだっていいが。他の内定者は、私を見てアート・クリエイティブの人というイメージを持ったとのことだった。クリエイティブに行きたいので、願ったり叶ったりだ。

かねてから内定者の人たちには早慶特有の「うえ〜〜〜〜〜い↑↑」というノリを感じており、それはあながち間違っていなかったのだが、私のようなジメっとしたメンタリティ(ジメジメンタリティ)を持つ人もちらほらいて、安心した。

あと、ファッションを中心として美的なものに関心のある人が多くて、その点も普段のコミュニティとはぜんぜん違うポイントで楽しかった。眼鏡や香水の話なんて、いつもはできないからね。

 


2023/10/01(Sun.)|もうじうがつ!、ゼミで訳文検討会

最近はゼミでスタンリー・カヴェルの「言うことは意味することでなければならないか」の訳文検討会をしてもらっている。今日は僕合わせて4人でやったのだが、2時間で2段落しか進まなかった。全12節ある中の、2節分が終わった。遅いが着実に進んでいる。

https://www.tandfonline.com/doi/ref/10.1080/00201745808601279?scroll=top

検討会をする度に、翻訳とはとんでもない営みだと思わされる。こんなに大変なのに、裏切り者とか言われるの(“Traduttore, traditore.”)、マジやってらんねえよばーか。

というわけで、うまく訳せたところを貼っておく。褒めてください。

These ways of philosophy seem, like friends who have quarreled, to be able neither to tolerate nor to ignore one another. I shall frequently be saying something one could not fail to know; and that will appear trivial. I shall also be suggesting that something we know is being overemphasized and something else not taken seriously enough; and that will appear dogmatic. But since I am committed to this dialogue, the time is past for worrying about appearances.

両者の哲学のやり方は、あたかも仲違いした友人のように、互いを許すことも無視することもできないように思われる。私は、人が必ずや知っているであろうことを幾度となく述べるが、それは瑣末に見えるだろう。また私は、私たちが知っていることの一部は過度に強調されており、その他の部分は十分真剣には捉えられていないことを示すが、それは独断的に見えるだろう。しかし、私はこの対話に専念(コミット)しているのだから、見てくれを気にするのはもうお終いだ。(MWM p. 173)

But if this is what their claims amount to, it hardly seems worth a philosopher's time to try to collect evidence for them.

しかし、もし彼らの主張がこうしたものに過ぎないのであれば、日常言語に関する証拠を集めようとすることには、哲学者が時間を費やす甲斐がほとんどないように思われる。(MWM p. 173)

[…] we must bear in mind the fact that these statements — statements that something is said in English — are being made by native speakers of English. Such speakers do not, in general, need evidence for what is said in the language; they are the source of such evidence. It is from them that the descriptive linguist takes the corpus of utterances on the basis of which he will construct a grammar of that language. […] in general, to tell what is and isn't English, and to tell whether what is said is properly used, the native speaker can rely on his own nose […].

これらの〔第一のタイプの〕言明——あることが日本語で言われるという言明——が日本語を母語とする話者によってなされていることを心に留めておかなければならない。そのような話者は一般に、その言語において何が言われるかについての証拠を必要としない。むしろ、母語話者こそがそのような証拠の源なのである。記述的な言語学者が言語の文法を構築する上で基礎に据える発話のコーパスを得るのは、他でもない母語話者からなのである。一般に、何が日本語であって何がそうでないかを判断するのに、言われることが適切に使用されているかどうかを判断するのに、母語話者は自らの勘(nose)を頼りにすることができるのだ。(MWM p. 174–75)

今日の素敵なもの|君島大空『no public sounds』

1月に1stメジャーアルバムを出した君島大空が9月末に早速2ndアルバムを出した。どちらもハイクオリティな名盤だ。10月のトリオのライブと12月の合奏形態のライブがもう本当に楽しみ。

 


先月のdiary|2023/09

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