diary|2023/07

2023/07/31(Mon.)|友人とブランチ

東京から来た学部の頃の友人とブランチを食べる。一緒に京大構内を少し歩いたが、なんだか僕まで懐かしくなってきた。

 

2023/07/30(Sun.)|guépardのメガネ

就職(内定)祝いということで、メガネを買ってきた。今もすでに十分いいメガネをかけているのだが、雰囲気の違うのを二本目で欲しかったのだ。今回は鼈甲の綺麗なメガネにした。レンズはまた別のところで入れるのでしばらくかけられないが、いい買い物をした。一端の会社員になったら、何本もメガネを買ってしまうと思う。ただ、メガネをかけない日はないので、ここはお金のかけどころではあると思う。

スマート珈琲のホットケーキ

Twitterフジロックの様子がバンバン流れてきて辛い。僕も君島大空とかカネコアヤノとかUAとか聴いて爆踊りしたかった。

 

2023/07/29(Sat.)|具合わる、パストラミビーフサンド、図書館の動画

昨日は修論の中間発表があった。いつも通り、終始穏やかにかつ建設的に質疑応答をこなしてきた。修士論文に向けて夏にどういうことをやりたいのか、やるべきなのかは割とはっきりしている。夏は一に研究、二に研究、三四がなくて(映画や関係のない読書、遊び)、五に研究——という具合で頑張りたい。

7月は初めから終わりまでかなり活動した(充実した)月だった。中旬には東京で哲学若手研究者フォーラムがあり、下旬には中間発表があり、その準備に大童だった。両者で扱った文献の積集合が空集合なのが大変辛かったが、まあどちらでも大事なことを書けたと思う。最終的にどちらも原稿になるものなので、引き続き詰めていきたい。で、頑張りすぎたので今日はダウンした。いつもの喫茶店でパストラミビーフサンドを食べて養生した。

そういえば、Twitterではもう言ったのだが、京都大学吉田南総合図書館の動画(オープンキャンパスに際した高校生向けの動画)に出演している。動いている伊藤が見られる数少ない機会です。BGMがうるさめでやや見にくいかもしれないが、続編はもうちょっと見やすくなっているので、引き続きチェックしてくれよな。

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2023/07/26(Wed.)|夕立、夕暮れ

今年に入ってから(体感では)初めての夕立が降った。洗濯物をちょうど外に干してきたのでくそどすだったが、夕暮れは綺麗だった。

youtu.be

 

2023/07/24(Mon.)|イーロン・マスクのおもちゃ

みんな大好きTwitterイーロン・マスクの手に渡ってからロクなことがない。あるときは公式マークが有料化し、またあるときはアイコンがふざけた犬になり、そして今回はロゴがダサい「X」になった。見た目が微妙なのは言うまでもないことだが、何よりフィロソフィーがない。フィロソフィーが。Twitterは一体どこへ向かうのか。

 

2023/07/21(Fri.)|『君たちはどう生きるか』、ハンカチ買うた

朝早起きをして映画を観に行った。朝8時くらいであれば、自転車を漕ぐとちょっとだけ涼しさが感じられる。観たのは『君たちはどう生きるか』だ。この日記でネタバレする予定はないので安心して欲しい。が、色々考えたいことがあるので、もう一度観に行って、日記とは別にがっつりネタバレしながらレビューしてみてもいいかもしれない。

映画を観に行ったついでにBALをぷらぷらして、POPUPをやっていたデンマークのホームウェアブランドTEKLAのハンカチを買ってきた。新緑のような優しい緑色のハンカチ。

夜も家で金曜ロードショーでやっていた『もののけ姫』を観た。もののけ姫って結構難しくない?

授業やらバイトやらもあって忙しくて、来週の中間発表の原稿が全く進まなかった。また週末から頑張ろう。

 

2023/07/20(Thu.)|再始動

今日の昼頃からようやく再始動ということで、大学に向かった。ちょうど来週に修論の中間発表があるので、そのための準備を進める。

Twitterに「本の猪」というアカウントがあるが、はっきり言って、私は嫌いだ。本の引用に寄生するばかりで、実質的なことは何も新たに生み出さず、それゆえ、耳目を集めた際のコミットメントは引用元の著者に丸投げだから。

本日の編み🧶

モチーフのつなぎは束に拾った方が綺麗だったが、🐶が座れば目立たないのでよし

ドラえもんが座ってもかわいい
今日の素敵なもの|崎山蒼志『燈』

全体的に歌詞がダサい(暑苦しい感じ)のだが、挙げておく。

 

2023/07/19(Wed.)|ぐったり

哲学若手の疲れを引きずって、月曜日からずっと横になっている。外出は、火曜日にバイト、今日病院に行ったくらいで、それ以外のほとんどの時間をベッドの上で横になって過ごしていた。もう少しでげんきになると思うのだが。

 

2023/07/16(Sun.)|哲学若手2日目

昨日の疲れがイマイチ抜けきっていなかったので、私が司会を担当する銭さんの発表までホテルでうとうと過ごしていた。

暑い。一体どうなってんねん。と思いながらオリンピックセンターに到着。初めての司会だったが、プレーンに、落ち着いてこなせたのでよかった。

一応最後の枠まで発表を聞いていたのだが、正直私がおぉと思うような発表はあまりなかった。Twitterを見てると「どの発表も面白かったです〜」なんて感想ばかり目にするが、すごいなと思う。特に哲学若手は、若手の会というだけあってあまり練られていない発表もあるのだが、それを含めて面白がれるというのは立派なことだ。

私には面白がる能力というものが欠けているし、どこか気に入らないところがあると非常にイライラしてしまうタチだ。(だからといってマトモな質疑応答ができないということはない。私でも一応学部・大学院で訓練を受けているので。)哲学者としてやっていくということは、こうした学会に継続的に参加するということなのだろう。それを考えると、来年の春から会社員になることになってよかったと思う。まあ会社員にならないと経験しない嫌なこともたくさんあるだろうが。

 

2023/07/15(Sat.)|哲学若手1日目

哲学若手一日目。今日は私の発表もあるので、朝の5:30に起きて東京へ向かった。11:00前に着いたので、松井大騎さんの発表を聞くことができた。

お昼は美学仲間たちと食べて、その後ワークショップ発表があった。

村山さんと岡田さんと伊藤でそれぞれ発表をしたのだが、冒頭10–15分くらい機材トラブルがあった以外は、質疑も3人で程よくばらけてまあまあ良かったんじゃないかと思う。私の発表については、外部者懐疑論ってそんなに問題なのかわからないという点と、リグルの説がよくわからないという点を、原稿化する上で詰めていく必要がありそうだ。私のメインアイデア〈美的生活には安定と逸脱の2つの側面があり、両者は結びついている〉は割と説得的だったそうなので一安心である。

テーマレクチャーはなんか難しくてよくわからなかったので、日記を書いて暇つぶしをしていた。

夜も美学者の集いでご飯を食べた。今日の自分の発表をなんとかこなしたので、安心して明日の発表を聞きに行くことができる。

 

2023/07/14(Fri.)|デモが苦手

今日の授業で再認識したことなのだが、私はデモが苦手である。理由は色々あるのだが、二つ挙げよう。一つ目は──つまらないものだが──文字通りの意味で声が大きい人が多いので、あまり安心できない、ということだ。もう一つは──こちらがより重要なのだが──、デモの最重要事項は、シンプルな主張のレベルで同じことを言うこと、すなわち結束することなのだが、私は単純化された主張を熱心に掲げることができない、ということだ。

デモにおいては自分の乗れない主張でも、最終的な改革のために一度乗る必要がある(ように感じられる)のだが、私にはそれができない。もちろん、最終的な主張で同意できる部分があるにはあるのだが、それを支持する根拠や非難の根拠、ないしそれを述べる際の言葉の選択において、自らの率直な考えとデモ全体(そんなものがあるのであれば)とはやはり異なってくる。その違いが耐えられないのだ。

 

2023/07/12(Wed.)|歯磨き粉、夕立

身近な生活のTipsを紹介しよう。

今朝歯を磨こうとしたら、歯磨き粉が残り少ないことに気づいた。とりあえず今日の分の歯磨きができればいい——チューブのおしりの方を持ってブンブンと振ったところ、キャップがスポーン!!とぶっ飛び、歯磨き粉が壁紙にはねてしまった。私が紹介するTipsは、歯磨き粉が壁についてしまったときどうすべきか、というものである。

つまるところ、最善の策は放置である。放置してしばらく経ったあと、カピカピになったところをこそぎ取るのが最善の策だ。壁にはねた瞬間に取ろうとすると、歯磨き粉がネバネバ〜ミョ〜ンと伸びてなかなか上手く取れない。どうだこのハックは? 歯磨き粉が壁に付いちゃって困ってる人はぜひ試してくれよな。

夕立が街の熱気を洗い流してくれたおかげで、夜はエアコンなしでも快適に眠れた。

 

2023/07/11(Tue.)|お買い物、翻訳、哲学若手のスライド

近所のショッピングモールに行って、いろいろとお買い物をしてきた。手芸屋さんで編み物に使う毛糸をいくつかと、ユニクロで夏のズボンとエアリズムを買ってきた。夏は基本的に、黒色のVネックのエアリズムを着ていて、取り立てて困ったことはないのだが、今回買ったのはベージュのVネックで、裾や襟が切りっぱなしになっているやつだ。黒のVネックのインナーだと、生地が薄めの白Tを着たときにインナーが少し透けてしまうのだが、これならインナー着てます感をなくすことができる。

具合が良かったら買い足そうと思う。メンズでベージュのインナーはあまり多くないので、いい買い物ができた。

www.uniqlo.com

最近いろいろと翻訳したいものが溜まっている。カヴェルの「言うことは意味することでなければならないか Must We Mean What We Say?」もそうだが、一周回ってニック・リグルの『オーサムであることについて On Being Awesome』も訳したい。『この美しさ This Beauty』が翻訳進行中らしいので、それがバカ売れしたら『オーサム』も売れるだろう。

哲学若手のスライドが一通り完成した。時間的にキツキツになりそうだが、自分にとっても重要な話ができたと思う。満足満足。

なんか今日は新しいリリースやMV公開が重なる日だった。例えば以下。

youtu.be

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2023/07/10(Mon.)|夏と冬

夏はクソだし冬もクソだ。

ただ、夏は暑いと「あっついねんボケェ!!!なんだよてめえやる気か??」となるのに、冬は寒いと「無理……もう死のうかな…………」となる。

この前買ったSCYE BASICSの半袖シャツがすごくいい感じで気に入っているのだが、一点、汗をかくと目立ってしまうのだけが難点だ。重たいリュック背負って大学に行く日なんかはちょっと着たくないかもしれない。

 

2023/07/09(Sun.)|ゼミ、cero『e o』 Release Tour 2023

いよいよ来週は哲学若手研究者フォーラムである。今日のゼミでは、そこでの発表の予行練習(一部)をした。時間がタイトなのでもう少し内容を洗練させたい。

ゼミを途中で抜けてcero『e o』Release Tour 2023に行った。学生なので1500円キャッシュバックしてもらえたのだが、こういう取り組みはもっといろんなライブハウスでやってほしい。まあ、学生でいられるのもあと半年とちょっとなのだが。

『e o』の「Epigraph」からライブは始まったのだが、第一声の「フ〜」から気持ち良すぎてぶっ飛ぶかと思った。コーラス隊たいへんよかったですね。その後も新旧曲織り交ぜたセットリストで、最後までゆらゆらノることができた。私は最近のceroのひんやりとした、幻想的なテイストの方が好きで、昔の曲はあんまり好きではなかったのだが、LIVEではどちらも美味しくいただくことができた。客層も落ち着いていて、不愉快なことなく楽しむことができた。LIVEはやはり年齢層高めの方が楽しめる。先週のフェスはやっぱり若者が多かったんよな。

あとあと、サポートメンバーの小田朋美さんを拝めたのも良かった。ファンです。

ライブが開催されたゴリラホールは、立地は微妙なのだが、清潔だし機材も充実しているしで、かなりいい箱だった。またなんかのライブで行きたい。遠いけど。

2023年に行ったライブで今のところ一番の満足度だ。最高だった。

 

2023/07/08(Sat.)|クソリプ成敗

僕が書いた「首席・次席卒とか言うのしょうもなくない?」ブログに対して、Twitterで匿名アカウントからしょうもないリプライが届いていた。正確には、しょうもない引用リツイートだ。

問題となったのはこの記事で、

eudaimon-richo.hatenablog.jp

もらった引用リツイートはこんな感じだ。

(以前から鍵アカウントから4件くらいの引用リツイートをもらっていたのだが、今日何の気なしチェックしてみたら、おそらくその鍵が外されていてどんな引用リツイートなのか見えるようになっていた、というわけだ。せっかくなのでちゃんと引用できるように情報を残しておこう。

さて、今日は特に書くこともないので、この悪口に対して色々と反論していこうと思う。日記の材料を調達してくれて感謝感謝です。(言っておくが、相手のそれは反論ではなくて、ただの悪口だと思う。しかも、匿名アカウントの分際で実名アカウントでやってるこちらに悪口を言うのは、実に容易いことだ。)

まず最初のツイートの「純朴な教養人を気取りがちな」という表現についてだが、ブログ記事をまともに読んでからこういうことは言ってほしい(まともに読んだらこんなことは言わないはずだが)。これは、私の記事の三つの主張のうち、おそらく最後の「大学での学びとはどういうものか」に関わる主張に対する悪口なのだが、別に私は教養人ではないし、教養人を気取っているわけでもない。ただ、大学ではさまざまなことがさまざまな基準で評価される、と言ったまでだ。そして、そのさまざまさというものは全学共通科目を履修する上で否応なく知られることだろう。私の主張はむしろ、広く学問を学ぶ教養人を気取った立場からなされたものではなく、自分は広い学問の世界の一介のメンバーに過ぎないという自覚からなされたものだ。(仮に教養(人)を気取っているものがあるとするなら、それは私ではなく、大学という組織そのものだ。)

また、「純朴な教養人を気取りがちな我々総合人間学部生」とあるが、私の身の回りの総合人間学部生は今述べた「共通の物差しのなさ」について意識的な人が多かった(し、今でも多い)のだが、彼・彼女の周りではどうやらそうではないらしい。それは残念なことだ。総合人間学部生としてもそうだが、大学生としても。

それでは二つ目のツイートをば。「詭弁と言わざるを得ない」とあるが、具体的にどこがやねん。これは以前私がツイートした論理的にものを考えていない人の特徴として挙げたことに当てはまる。

さらに、「大学が持つ社会階層やキャリアという側面を無視して就活指南垢の肩書を批判するのは浮世離れしすぎ」とあるが、彼・彼女は、大学が持つ社会階層やキャリアという側面を直視したら、首席・次席卒というステータスを名乗ることは現実的でありみっともなくないと考えているのだろうか。確かに、大学に進学することはその時点で一定以上の社会階層にいることを示しているし、京都大学ならば後のキャリアに大きく(プラスの)影響を与えることは疑い難いだろう。これは動かし難い事実である。しかし、それでもなお「首席・次席卒」というステータスを振り回すことは、大学の理念としてふさわしくないと私は述べているのだ。実際問題として京大生がある一定以上の社会階層やキャリアを占めるとしても、それは首席・次席卒という存在しないステータスを自ら掲げることのみっともなさを減じるわけではない。

最後に、「法学部と「5つの学系」とやらがある何やら怪しげな学部()とでは意義や組織や制度に大きな差がある」とあるが、その点については記事内ですでにエクスキューズしている。

もちろん、私の在籍していた学部とそのほかの学部で違いがある可能性は、そして私の代とそれ以外の代で違いがある可能性は、否めない。

そして、エクスキューズをしつつも、私は依然として記事の最後の主張を押し出しているのだ。例えば、法学部は総合人間学部よりももっと「一枚岩」で共通の物差しがあるように見えるのかもしれないが、だとしても全学共通科目を受けていることには変わりがないし、一言で法学部といってもその中には実に多様な分野があり、共有の物差しを有しているとは考えにくいだろう。法曹を目指す人もいれば、法学者を目指す人もいれば、政治学者を目指す人もおり、それぞれ学ぶことや評価されることが異なるのは当然だろう。

また、つまらぬ物を斬ってしまった。

 

2023/07/07(Fri.)|七夕祭り

近所の商店街で七夕祭りをやっていた。天候はギリギリ耐えたという感じだ。織姫と彦星の天の川横断チャレンジはおそらく成功しただろう。

今日の素敵なもの|カワグチタクヤさんの団扇

このデザイン(いいうちわ(はばたき咲))が好み。

 

2023/07/06(Thu.)|ドーパミン的幸福とセロトニン的幸福

幸福を仮に二つに分けるならば、ドーパミン的幸福とセロトニン的幸福とがある。もちろん、他にいかようにも区別することができるだろうが。

ドーパミン的幸福とは、例えば、志望校や志望先の企業に受かったり、論文の査読が通ったときに経験されるような、現象学的には「ぐわーっ!!!」とした幸福だ。ガッツポーズがしたくなるそれ。他方で、セロトニン的幸福とは、例えば、鴨川で腰をかけているときや、友人とゆったりとお茶をするとき、人に感謝されたりするときに経験されるような、現象学的には「じわ〜〜」とした幸福だ。心に温かいお茶が注がれるようなそれ。

私は、高校と大学3回生までの人生ではドーパミン的幸福しか知らなかった。セロトニン的な幸福は、自らの現状をただ肯定し「充足」するだけの幸福で、偽物の幸福だとすら考えていた。重要なのは、「上昇」する幸福だと考えていた(「上昇」と「充足」については、青山拓央『幸福はなぜ哲学の問題となるのか』(太田出版、2016年)を参照)。この考えが改められたのが、大学4回生の夏頃だ。いや、正確にはこの時期を始点としてその変化は徐々にもたらされた。

例えば病気をしたり、大きな挫折を味わったとき、すなわち「上昇」することが非常に困難な場合、人はドーパミン的幸福を得られなくなる。そのとき当人を支えるのはセロトニン的な幸せだろう。ドーパミン的なそれとセロトニン的なそれ、そのどちらが重要であるかは一概には言えないし、それこそ人によって異なるのだが、セロトニン的な幸福の方が地盤となる気がしている。ドーパミン的な幸福が成立するためには、セロトニン的な幸福が成立が必要なのではないか、ということだ。(ただし厄介なことに。ドーパミン的な幸福を実現させる際、その条件となっているセロトニン的な幸福を自分が享受していることに気づくのは難しい。)

今日はその地盤となるセロトニン的な幸福に満ちた日だった。つまりはいい日だった。

今日の素敵なもの|jellycatのオランウータン

jellycat.official.ec

 

2023/07/05(Wed.)|雨降りで憂鬱、靴のソールが割れてもうた

今日は昼ごろから雨でいい気分ではなかった。低気圧で頭がぼーっとする。

そういえば、学部一回生の頃から履いていたサイドゴアブーツのソールが加水分解して割れてしまった。

いわゆるマッケイ製法の靴なので修理は難しいのかなと思ったが、どうやらできないこともないらしい。Instagramで同じブーツのソールを交換している靴屋さんのリールが流れてきたのだ。今度、近くの靴屋さんに持って行って修理できるかどうか訊いてみようと思う。

本日の編み🧶

 

2023/07/04(Tue.)|哲学若手の準備をモリモリと、美的自由

哲学若手の準備をモリモリと進めた。今日はスライドをいっぱい作るというよりも、素材のために論文をあれこれ読むというタイミングだ。Nick Riggle. 2015. On the Aesthetic Ideal. British Journal of Aesthetics 55(4): 433–47. を丹念に読んだ。前に読んだときの浅い理解が不正確だったことに気づけたのでよかった。

昨日に続けて夜は編み物をした。昨日途中まで編み進めていたコースターを完成させた。段数リングがどっかに行ってしまったので、段の終わりがわかりにくく難儀した。

今日の素敵なもの|石川紅奈『Kurena』

 

2023/07/03(Mon.)|疲労で目がゴロゴロ、編み物マインドフルネス

私の疲れたときあるあるに、目がものもらいみたくゴロゴロする、というのがある。今日は一日中目がゴロゴロしていて大変不愉快だった。昨日からの肉体的な疲れもまああるのだが、疲れを感じてますよサインを延々と感じることがまた別の疲れを引き起こす。

哲学若手研究者フォーラムの準備は当初の予定と比べるとやや遅れているのだが、問題なく進行している。今日はロペスのネットワーク説の説明とその難点をまとめた。

問題はむしろ、28日に控えた修士論文の中間発表である。

疲れが溜まっていて、精神もザワザワしているので、落ち着いて編み物をした。編み物マインドフルネス。

 

2023/07/02(Sun.)|夏フェス

小さめのフェスに行ってきた。クソ暑かった。

たとえばボクが踊ったら、presents「Chillaxx」× yonawo presents「tokyo」。

 

www.t-b-o.jp

離婚伝説というバンドは、初めて聴いていくつかいい感じの曲もあったが、歌詞が陳腐であまり好みではなかった。ただ、これからどんどん人気が出てきそうなバンドという感じがする。

その後に出てきたego apartmentは高音と低音のツインボーカルが心地よく、サウンドもこなれていた。結構好きかも。

鈴木真海子、Skaai、yonawoはもう貫禄があるというか、会場もさすがの盛り上がり具合だった。

ただ、全体的に見てフェスというものの雰囲気は嫌いだなと再認識する機会でもあった。ある程度落ち着いたライブハウスでやるワンマンの方がしっかり集中して聴くことができる。暑くないしね。

横を向いて佇んでいるのは私です

 

 

 

先月のdiary|2023/06

eudaimon-richo.hatenablog.jp

 

 

京大首席(次席)卒という存在しないステータス、あるいは大学での学びについて

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京都大学〇〇学部 首席卒」あるいは「京都大学〇〇学部 次席卒」という存在しないステータスを自称する手合いはしょうもないので放っておけ──という話をする。

 

忙しい人のために内容をまとめると次。

  • 京都大学の学部に首席・次席卒業というステータスは存在せず、あるのはただ学部の正代表・副代表というステータスである。
  • 仮に真の首席・次席がいるとして、それは必ずしも学部の正代表・副代表と一致しない。
  • そもそも首席・次席というランクづけは、大学での学びのあり方に照らして不適切であって、それゆえ首席・次席を自称する人はしょうもない。

 

 

Not 首席・次席、but 正代表・副代表

私の知る限りでは、オフィシャルかつプロパーな意味での京都大学の首席・次席卒業者は存在しない。つまり、大学側からあなたが首席・次席ですよと伝えられるようなことはない。

ただしその代わりに、卒業式で学部代表として卒業証書を受け取る「正代表」と、学部ごとの授与式で学部代表として卒業証書を受け取る「副代表」は存在する。

すなわち、巷で「京都大学〇〇学部 首席・次席卒」というステータスが取り沙汰されるとき、おそらくそれは「京都大学〇〇学部 正代表・副代表」のことを指している。

ここまで私は知ったような口で正代表・副代表について語っているが、それは現に私が学部の副代表だったからである。もちろん、私の在籍していた学部とそのほかの学部で違いがある可能性は、そして私の代とそれ以外の代で違いがある可能性は、否めない。

 

正代表・副代表は、首席・次席なのか

特殊な条件下でない限り、正代表・副代表と首席・次席は異なる。私の在籍していた学部を例に挙げて説明しよう。

私のいた学部は当時5つの学系からなり、その5つの学系が持ち回りで正代表・副代表を選出していた。例えば、2018年の正代表はA学系から、副代表はB学系から。2019年の正代表はB学系から、副代表はC学系から……という具合である。私の学部の教員にも訊いてみたが、おそらくどの学部も、学部の下位分類が持ち回りで正代表・副代表を選んでいるそうだ。

ポイントは、正代表と副代表は、学部全体から直接選ばれるのではなく、より小さい区分(私の学部の場合は学系)から選ばれる、という点である。

もちろん、各学系の中から代表者を選出する過程では、成績が考慮される(それ以外にどんな指標を用いればいいのか?)。各学系の学生をGPA順に並べて、その一番上にいる人が代表になる、というわけだ。

まとめるとこうだ。正代表・副代表として選出された学生は実に成績優秀なのだが、あくまでその代表は学部よりも小さい区分で持ち回りで選出されているため、そこからそのまま学部全体の首席・次席を名乗ることには欺瞞がある。

具体的に説明するとわかりやすいかもしれない。たとえばxさんはA学系から正代表として選ばれ、yさんはB学系から副代表として選ばれたとする。その場合、xさんはA学系のなかで最もGPAが高く、yさんはB学系のなかで最もGPAが高い、ということになる。さて、ここでxさんをその学部の首席、yさんを次席と呼ぶことは適切だろうか? これが適切でないことくらい簡単にわかるだろう。yさんがxさんよりもGPAが高い可能性も、さらにはC学系のzさんがxさんとyさんよりもGPAが高い可能性もあるからだ。

このように、正代表・副代表と首席・次席は必ずしも一致しない。

確かに、特殊な条件下では、学部よりも小さい区分から選ばれた正代表・副代表と、学部全体の首席・次席は一致しうる。正代表で選ばれた人が学部全体で見て最も成績が優秀で、副代表で選ばれた人が学部全体で見て2番目に成績が優秀だという条件下では。だが、この条件が成立する見込みはそれほど高くない。すると正代表・副代表であることをもって首席・次席を自称するのは、ほぼ賭けに近い行為だろう。

 

首席・次席とか言うのみっともなくない?

ここで譲歩して、先の留保を外しておこう。すなわち、私の在籍した学部では正代表・副代表は学系から選んでいたが、そうでない学部もあるとしておこう。ある学部では、学部全体を成績順に並べて、そのトップを正代表、トップ2を副代表としているのだと。(あるいは先の特殊な条件が成立しているとしよう。)

その場合でも、正代表が首席を、副代表が次席を名乗ることは、率直に言ってみっともないと思う。私は、首席・次席を自称する人は「わかっていないな」と感じる。何がわかっていないのか? それは〈大学での学びとはどのようなものか〉である。

高校から大学に進学して私がまず知ったのは、これまで自分が学んできたことは、大学で行われている研究・学問と比べれば、ごく狭い(あるいは浅い)部分にすぎないということだった。高校で学んだはずの数学や古典などについても、大学で学ぶとさらに底知れない深さがあることがわかった。そして、聞いたこともないような〇〇学が無数に存在することもわかった。

大学での学びは、そうした幅と深さをもつ諸学問分野について、それら全てを統べる物差しはないという自覚とともに営まれるものだと思う。

高校までは、比較的みなが同じ授業を受け、同じ問題を解き、同じ模試を受験し、そして同じ入試を通過してきた(「比較的」とあるように、厳密に言えば文系と理系という大きな違いがあるうえに、文系・理系の中でも、どの科目を選択するかで違いがあるのだが)。ともかく、同じ物差しがあったのだ。その物差しの下で競い合っていれば十分だった。

大学に入ると、そうした共通の物差しはすっかりなくなる。あるのはカオスと、一概に言えないはずの成績評価を無理やり数値化したGPAだけだ。GPAの値をもとに首席・次席を名乗るのはある意味では難しい(だっていい成績を取らないといけないのだから)が、また別の意味では簡単なことである。実に、大学には物差しがないという事実から目を背ければいいだけだからだ。カオスに耐えることなく、GPAに組み伏せられればそれでお終いだからだ。

首席・次席を自称する人は、大学には物差しが複数あること、あるいは共通の物差しが存在しないことを学んでこなかったと自白する(学んでこなかったフリをしている)ようなものだ──私はこう思うのである。

とりわけ残念で、同時に可笑しいのは、首席・次席を自称する人は、高いGPAをとるほど熱心に大学の授業を受けたはずであるにもかかわらず、大学での学びのあり方を知らない(知らないフリをしている)ということだ。なかなか大層な皮肉だと思う。

diary|2023/06

2023/06/26(Mon.)|湿気、低気圧、眩暈・頭痛

湿気がえぐい。湿気がえぐすぎて、まるで水の中のようだ。

湿気のせいか、勤務先の利用者がたくさんいるエリアでは生臭い匂いが漂っていて、カオスだった。まじでつらい。いい子の京大生のみんなはちゃんと洗濯物を乾かそうな!

まじでつらいのには湿気以外にも訳があって、それは馴染みの低気圧とそれによる眩暈・頭痛である。業務のために立ったりしゃがんだりする度に、視界が白んで、頭に激痛が迸る。早く梅雨が明けてほしい。明けたら明けたらこれまたホーリーシットな夏なのだが、夏の方がまだマシだ。

 

2023/06/25(Sun.)|ぐったり

先日の内々定者懇親会であらゆる元気を吸い取られたので、土日はぐったりしていた。

何もする気が起きない。

 

2023/06/23(Fri.)|内々定者懇親会

御社の内々定者懇親会に行ってきた。なんかクセがすごい人が多かった。あと、早稲田大学慶應義塾大学の人が多かった。

140人もの自己紹介を続けて聞いたので、だいぶ疲れた。

 

2023/06/22(Thu.)|東京へ

翌日の内々定者懇親会のために前乗りで東京へ。

夜は人事の方を含めた社員さんと美味しいご飯を食べた。

京都大学法学部次席卒を謳っている人に流石に嫌気がさしてきたので、こんなブログを書いた。首席卒とか次席卒とか、みっともないからやめようよという話。

eudaimon-richo.hatenablog.jp

クリアに書けていていい記事だと思う。

今日の素敵なもの|

 

2023/06/20(Tue.)|ハトがかわいかった

ハトがかわいかった🐦

youtu.be

7月中旬に哲学若手研究者フォーラムで発表をする予定なのだが、その1–2週間後に修論の中間発表が控えている。両者は互いに全く関係のないテーマなので、やばい。

いったい俺にどうしろと?

 

2023/06/19(Mon.)|俺にはわからない

俺にはわからない……わからないんだ……

どうすれば口の中を切らずにバゲットを食べられるのか。わからないんだ……

慎重に食え、だと? そんなことはとっくに試しているんだ。

ただ、慎重に食べたところで切るときは切る。俺の硬口蓋はすでに傷だらけなんだぜ。

ふわふわの食パンを食べろ、だと? まったく、どれだけ軟弱な輩なんだ。俺の口の中よりも軟弱だ。

俺は安全な食べ方を知らないが、お前はバゲットのうまさを知らないんだ。

阿呆のお前でも、どちらが不幸か、それくらいはわかるよな。

今日の素敵なもの|cero、colormal、リーガルリリ

今日の、というわけではないが、6月は素晴らしいアルバムがたくさん見つかった。

 

2023/06/18(Sun.)|CALMANTHOLOGY、SCYE BASICS、スマート珈琲

今日はオフ。後輩と茶をしばく予定があるので、早めに繁華街に行ってぶらぶらして時間を潰した。

この時期の寺町通は紫陽花がきれいでいいよね

BALでカルマンソロジーのPOPUPを冷やかしてきた。カルマンソロジーは本当に佇まいが美しい。会社員になってボーナスが出たら絶対に買ってしまうと思う。オペラローファーが特にいい。2010年代とかは10万円しなかったはずなのに、今や13万近くする。なんてこったい。

STYLE. A4958 OPERA LOAFER

CALMANTHOLOGY

STYLE. A4958 OPERA LOAFERcalmanthology.com

そういえば、「カルマンソロジー」とのブランド名は「CALM」と「ANTHOLOGY」のかばん語なのだが、だったら普通「カーマンソロジー」と呼ばないか?と思う。

そのあと藤井大丸のBshopでSCYE BASICSのシャツを買った。かわちい。

bshop-inc.com

そして、スマート珈琲で茶をしばき倒した。

 

2023/06/17(Sat.)|ハムレット

ダイエット中のハムレット
“To eat, or not to eat, that is the question.”

大学院生のハムレット
“To read, or not to read, that is the question.”

最近庭の草がぼうぼうになってきたハムレット
“To weed, or not to weed, that is the question.”

視力検査中のハムレット
“To see, or not to see, that is the question.”

おしっこ我慢してるハムレット
“To pee, or not to pee, that is the question.”

 

2023/06/16(Fri.)|6月は日記ないと思った?

6月は日記ないと思った? 実は俺も6月は日記なしかな〜と思っていたのだが、やはり何か書いておく場があるというのは大事なことなので、書くことにした。月を跨ぐときには日記のページを新しく拵える必要があるのだが、その時期に忙しいとページを作るのが億劫になってしまう。6月は選考やら内々定を承諾したを御社とのやりとりがあり、忙しかったのである。

さて、就活。6月の初めにある会社の内々定を承諾し、その他の内々定は全て辞退したので、これにて就活は終結である。結局、夏インターンも秋インターンもどれにも行くことなく、本選考で7社くらい出しただけで満足のいく結果が出たので、相当に運が良かった、あるいは——これも一つ可能性として考えられるが——相当に私が優れた人材だったのだろうと思う。いずれにせよ、祝福すべきことだ。

 

先月のdiary|2023/05

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