diary|2022/09

2022/09/30(Fri.)

起きた瞬間から体が重かった。鉛の毛布を被りながら生活している。

頑張ってバイトに行ったが、視界のところどころが白んで、軽い立ちくらみがずっと発生しているような状況だった。

 

2022/09/27(Tue.)

昨日の疲れを引きずって、何もできずに横たわっていた。久しぶりに何もないのに涙が出てくる状態になった。疲れているのだ。

 

2022/09/26(Mon.)|ピクニック、就活

いい天気なのでピクニック。

合同説明会なるものに出席したのだが、就活関連の私には合わないノリをもろに食らってしまってだいぶ疲弊した。

 

2022/09/25(Sun.)|お休みDay

昨日頑張って出歩いたので、その反動でぐったりして一日中寝ていた。

 

2022/09/24(Sat.)|大阪の肖像、フェルメール岡本太郎

スカッと晴れて気持ちがいい。今日は大阪の展覧会をハシゴします。

デルタに🚛

最初に中之島美術館に行って岡本太郎展の当日券を確保した。白状すると岡本太郎にそこまで関心はなく、中之島美術館に行きたかっただけなのだが、ついでに。16:00入場の当日券を確保し、もう一つの展覧会「みんなのまち 大阪の肖像」を観る。戦後のポスター、家電、復元住宅の展示が特に面白かった。

そこから大阪市立美術館へ移動して、フェルメール展。天王寺公園ではビールフェスが開催されており、顔を真っ赤にした大人たちがわんさかいた。市立美術館もありえないくらいにごった返していて、なかなか落ち着いて見られなかった。物販の列も長大で、ディズニーの小さめのアトラクションくらい並んでいた。ポストカードが買いたいだけなのに。

中之島に蜻蛉返りして岡本太郎展を観る。びっくりするくらいしょうもなかった。岡本太郎展はフェルメール並みに混んでいたのだが、それでも周りの観覧者が一体何をありがたがっているのか全然理解できなかった。岡本太郎の芸術観・創造観は素朴すぎる。特に絵画は似たり寄ったりのものが多くてつまらなかった。とはいえ『傷ましき腕』と『明日の神話』と晩年の最後の作品(?)は強度があってよかった。

 

2022/09/23(Fri.)|天気痛、自由意志WS、事務作業

低気圧のせいで一日中雨な上、頭もたいへん痛いので、家にこもっていた。食料を確保しておいてよかった。

涼しいので窓を開けて過ごしていたらゴーンゴーンとお寺の鐘の音が聞こえてきた。京都で暮らしていることを実感する瞬間だ。

13時からは三田哲学会の自由意志WSに出てきた。終了予定時間を1時間オーバーする盛り上がりっぷりであった。途中頭が痛すぎて、討議くらいからついていけなくなった。

論文を読む気分になれなかったので(なにせ頭が痛い!)、今日の残りの時間は、事務作業をせっせとこなした。先日終了した読書会のこれまでの開催情報を更新したり、新しく始まる読書会の告知文を作ったり。あと、これまでお世話になったことは幸運にもないのだが、国立国会図書館の個人向けデジタル化資料送信サービスを使ってみたくなったので、利用登録をしておいた。しばらくしたら本登録へ移行するためのメールが送られてくるらしい。

国立国会図書館に行ったこともないので、関西館でいいから今度見学に行きたい。

今日の素敵なもの

トモヱ乳業『まるでジューススタンド グレープ』

セブンイレブンにて黒くて艶のあるパッケージでいかにも高級そうなジュースがあったので買ってみたら当たりだった。パインアップルの方はまだ飲んでいない。グレープをグラスに注いでみたら、これまでみたことないくらい深い紫色(ほぼ黒)で驚いた。ちなみに、飲むと舌が真っ青になっておもろい。

すっきりとした甘さでくどくなく、皮あたりのあの渋い風味が感じられてよかった。もしかしたらもうちょっとぶどうの旨みがガツンと来るほうがタイプという人もいるかもしれないが、これはこれで美味しいです。ぶどうジュースが好きなので、ワインショップとかでいい感じのジュースがあったら飲みたい(私お酒は飲まないのです)。誰か教えてください。

 

2022/09/22(Thu.)|第21回なん読

今日も朝は7時に起床した。やや寝足りない気もするが、活動し始める。

午前中から大学に移動して、今日の夜開催のなん読のレジュメを仕上げる。バイトの時間まで相当集中してバリバリとレジュメを切ることができた。

肌寒かったので、秋冬用に買ったかっこいいデニムをおろした。なんとも言えない色合いで大変気に入っている。バイトに行くと、職員さんにシャツの方を褒められてしまった。デニムの方褒めて欲しいのだけど?と思ったのも嘘ではないが、服装を褒めてもらえるのはとても嬉しいので全然構わない。

うちの大学の学生なら多くの人が経験したことがあるだろうが、大学関係者以外にこの大学に所属していることを伝えると、「頭がいいね」とか「賢いね」とか褒めていただける。ご多分に洩れず、私にもその経験はあるが、服装を褒められる方がその何倍も嬉しい。

頭の良さを褒めることと服装の素敵さを褒めることには、それぞれ別の能力を用いているからだろう。前者は言ってしまえば、その人の属性などから直ちに推論することができる(それが誤りの場合もまああるのだが)。ともかく特定の属性からの論理的帰結として頭が良いという判断を下すことができる。しかしながら、服装の素敵さはそうした論理的帰結として判断されるような事柄ではない。

美学でもこのトピック(美的判断と道徳的判断など他の種類の判断をどう区別するかというトピック)が論じられているため、その手の話は手癖でやってしまう。興味がある人は(もし仮にいらっしゃれば)、スチュアート・ハンプシャー(Stuart Hampshire)の「論理と観賞(Logic and Appreciation)」(ハンプシャーは日本語であったか知らない)か、あるいはフランク・シブリー(Frank Sibley)の諸文献(論文が一本『分析美学基本論文集』に入ってるし、じきにシブリーの論文集が邦訳される)を見られたい。

夜は第21回なん読。担当でたくさん喋ったので喉がヒリヒリするが、心地よい疲れだ。疲れを感じるとき、活動による心地よさを伴うのであれば、それは疲れの中で最も望ましい類の疲れだ。

今日の素敵なもの

PAPIER TIGRE

papiertigre.shop

ステーショナリーを中心に取り扱うパリ発のブランド。最近は昭和西川とコラボしたブランケットや、TIGERとコラボした魔法瓶なども作っている。色使いがそんじょそこらの文房具とは違っていて、楽しい。ノートとかの表紙のデザインも素敵で欲しくなってくる。ノートなんか使わないのに。

東京に店舗があるらしいが、実物を見たいので関西の方にも店舗もがな。

僕はメッシュペンケースとウェブカメラカバーを愛用している。

papiertigre.shop

papiertigre.shop

 

2022/09/21(Wed.)|鴨川ピクニック、怒涛の活動ぶり

とても活動的に過ごした一日だった。疾風怒濤。嵐のような活躍ぶり。

朝起きる時間からしてまず違う。7時起床。なので鴨川ピクニックに赴いた。だいぶ肌寒くて秋が来たのだと実感した(昨日も同じくらいの気温だったが、家にこもっていたのでよくわからなかったのだ)。夏がウザすぎて早う去れとばかり考えていたが、いざいなくなると寂しいものだ。……やっぱ、嘘。夏はもう来なくていいです。永遠に初夏であれ。

鳥や犬、ジョギングに勤しむ人々を横目に、山本貴光『マルジナリアでつかまえて』(本の雑誌社、2020)を読んだ。この本は大変愉快なので、最近でた2巻目も読もうと思うのだが、その助走に1巻目を読み直しているという次第。

www.webdoku.jp

www.webdoku.jp

仁王立ちするサギちゃん

カモちゃん(元は動画だった。はてなブログに動画も載せられるようにしてほしい)

ここからさらにすごくて、レファレンスサービスで問い合わせをしたり、友人にお土産を届けたり、書店で本を物色したり、国家公務員試験説明会を受けたり、合間合間で論文も読み進めつつ、とどめにバイトまで入った。一体どうなっているんだ。流石に動きすぎたので、帰宅後はだいぶ頭が痛くなった。明日が雨なせいでもある。安静に過ごした。

これはおそらく当たるが、今週の怒涛の用事をこなすのにエネルギーを使い果たして、来週あたりにはダウンしていると予想される。のんびりやっていきましょう。

 

2022/09/20(Tue.)|フォントとレイアウトのワークショップ

季節の変わり目になるといつも次のように思う。夏の間には冬の寒さを思い出せないほどすっかり忘れてしまって、冬の間には夏の暑さを思い出せないほどすっかり忘れてしまうのだが、思い出す日というのがあって、今日はその日だ、と。

昼過ぎまであまり気分が優れなかったのだが、こちらのワークショップがあったので頑張って起き出した。

www.morisawa.co.jp

デザインとかクリエイティブというワードで引っかかりそうな会社に興味があるので受けてみたという次第。思ったよりも初歩的な内容で、これまでに自分で学習した内容をおさらいする機会だった。

デザインについては、この間スライドを作ったときに集中的に勉強したので、関連する過去記事を載せておく。

eudaimon-richo.hatenablog.jp

ポートフォリオの作り方として説明された内容は、スライドを作るときに念頭に置いていたこととほとんど変わらなかった。なんだ、僕が既に知ってることじゃないか。デザイナー志望の人たちが作るポートフォリオがより身近なものとなった。

Slackとかで日程調整をするときに、曜日に対応したリアクションボタンを押してもらいたい場合が多くて、その対応表をあらかじめ用意しておくと便利かなと思った。以前自分が作った対応表はこんな感じ。絵文字の形や色がはっきり区別できると見やすい。

  • 月|🌙🌕🌝🈷️
  • 火|🔥🕯️🚒
  • 水|💧🌊🚰🏊‍♂️
  • 木|🌲🌴🌳
  • 金|💴🥇🍺🪙💰
  • 土|🪐🌏⛰
  • 日|☀️🌻🌞🔅

 

2022/09/19(Mon.)|台風つらい

台風が接近している。特に家から出ることもなくその上京都は被害もほとんどないのだが、気圧が警戒レベルのまま24時間続いており、私がしんどい。台風には、風が強いとかの前に、単に低気圧が接近しているという問題がある。

 

2022/09/18(Sun.)|帰省、ディズニー、THIS IS A SWEATER.

しばらく帰省&ディズニーへ家族旅行をしていた。夢が叶う場所と巷で噂のあのディズニーである。想像よりもかなり暑くてしんどかったが面白かった。最近はリーナ・ベルとかいう桃色狐を小脇に挟んで連れ歩くのが流行りらしい。ダッフィーの仲間たちも知らない間に増えたものだ。

今日の素敵なもの

THIS IS A SWEATER.(ディス イズ ア セーター)

最近秋が近づいているので、秋冬ものの熱が高まっている。去年からこのブランドが気になっている。「THIS IS A SWEATER.」は米富繊維株式会社が2020年に始めた二つ目の自社ブランド。COOHEMをやっている会社でもある。COOHEMは一味も二味も違うニットがあって楽しいのだが、「THIS IS A SWEATER.」の安定感は別格だ。

ブランディングが素敵すぎて、ウェブサイトを見た瞬間に「うわーーーほしい!」となる。商品をじっくり見る前からほしい、まである。

www.thisisasweater.jp

最近タイポグラフィへの興味が加速していて、図書館で色々本を借りて、合間合間で眺めている。僕は真っ白の背景に黒字のサンセリフというデザインに弱すぎる気がするが、とはいえこのブランディングを貶すのはお門違いである。「これはセーターです。」という文を、ゴシックの日本語で「THIS IS A SWEATER.」の下にそのまま置くのではなく、セリフに負けない強めの明朝体で逆さにして置くのもこれまた効いている。

品数の少なさも好印象だ。TEATORAみたいな感じであまり型数を増やさずに、これこそがセーターと言えるようなものを作っていってほしい。

A1は正面から見ると本当にふつうのニットなのだが、後ろの首から肩にかけての継ぎ目が美しそうだ。実物が見たい。ちなみに、みんな大好きなブランドTHEの「THE "WOOL SWEATER"」もTHIS IS A SWEATER.のです。

 

2022/09/12(Mon.)|私は最悪

私は最悪の体調です。

 

2022/09/11(Sun.)|研究会、読書会

研究会と読書会に出た。体調が悪くなる予感がする。

 

2022/09/10(Sat.)|『私は最悪。』

昼前に大学に来て、本を借りたり読書会のテコ入れをしたりして過ごした。

夜は出町座にて『私は最悪。』を観た。以下ネタバレ注意

gaga.ne.jp

ノルウェーオスロを舞台に、レナーテ・レインスヴェの演じるユリヤが仕事に恋に奔走する物語。ユリヤは大学時代から医学を志すも、自らは肉体よりも精神に関心があると気づき、心理学に転向したり、はたまた「私は視覚の人間ではないか?」と悟り、写真家に路線変更したり、いかにもどこにも辿りつかなさそうな軽薄な人間として描かれる(ときには文章を書いたりもする)。この宙ぶらりんなあり方は恋愛においても発揮され、本編では特にこの恋愛の忙しなさにフォーカスした内容になっている。

序盤からユリヤはいかにもアドホックで芯のない人間として描かれている。ユリヤ自身がこの芯のなさにある種の引け目を感じており、それが物語全体を通して癒されていく。この映画が多くの人の心に残るのはそうしたセラピーが、映画を観る自分にも施されるからだろう。つまり、多かれ少なかれ若かりしユリヤのように何者にもなれないという絶望を抱いた人間は、ユリヤが行き着くべきところに行き着いた結末を見て安堵を覚えるというわけだ——私も行き着くべきところに行き着く、きっと大丈夫だ、と。

これはたいへん耳障りがいい話だが、ユリヤが最後に映画(ドラマ?)のスチルを撮る写真家としてなんとかやっていけているのは、ユリヤ自身が曲がりなりにも写真を長く撮り続けていたからではないかと思う。これは劇中にはあまり描かれておらず——そしてこの点こそが私がこの映画に見出しうる瑕疵なのだが——、恋愛に奔走していたらいつの間にか仕事をこなしているような様子になっている。だが、ユリヤが彼方へ此方へ目移りしながらも行き着くべきところに行き着いたのは、ユリヤ自身が自らの才能に疑問を抱きつつも、写真実践に長くコミットしてきたからだろう。ユリヤが救われたのは単なる恩寵ではない、というわけだ。

この点を見逃して「ユリヤは最後は写真家として成功!恋愛も仕事もうまくいかないことばかりだけど何とかなるヨ⭐️」という映画として見るのは、率直に言って欺瞞ではないかと思う。第一、ユリヤは写真家として何の問題もなくやっていけているわけではない。たしかに、以前にアクセルは描くべきものがわかっているが自分はそうではないと嘆いたときよりも成長している。スチルを撮る際にも、俳優にうまく声をかけていて、あたかも何を撮るべきかわかっているようだ。しかし、家(仕事場)に帰って写真をチェックするユリヤの顔は晴々しいわけではない。依然としてユリヤが悩みつつ写真を撮っていることがよくわかる。

また、ユリヤは写真だけを続けていたわけではない点も、私の読みを補強するのではないかと思う。実に、ユリヤは文章を書く営みも長く続けていたと考えられる。一番最初に名を上げた(?)のは「#MeToo時代のオーラルセックス」というエッセイであったが、その後も何かしら文章を書き続けていたと考えられる点があるからだ。一つには、アルヴィンがユリヤのゴミ箱から文章を見つけた点。もう一つには、これはシーンというより映画全体なのだが、本編を構成するプロローグとエピローグのほか12章の物語は、ユリヤによる自伝的作品だと解釈できる点。

かくして、ユリヤが写真と文章に長く関わってきたことが、ユリヤ自身を救うことになったのではないかと、私は考えている。単にその場その場の偶然に身を委ねるだけでは、ユリヤが破滅していた可能性だって十分にあるのではないか。本編ではこの点を描いていないことはないが、その描き方は実に控えめである。

とはいえ、この映画は映像も音楽もなかなか面白かった。脚本にこだわっているのはわかるが……という映画ではなかった。アクセルに別れを切り出す前にアルヴィンに会いに行くシーンとか、序盤は音楽多めで終盤はちゃんと静かにするバランス感覚も良かったと思う。

それに、アクセルを演じたアンデルシュ・ダニエルセン・リーの演技は実に良かった。本作のMVPだろう。特に第11章の、妊娠したユリヤを祝福し励ますシーンは白眉だった。耳もピクピク動いて表情豊かな俳優だ。とはいえ、アクセルばかり酷い目に遭っていてちょっとかわいそうだ。アクセルは何らかの仕方で救われていたのだろうか。

今日の素敵なもの

いい映画を見た後の帰り道

少し体が浮き上がったような不思議な感じがする。歩きだと尚よし。

 

2022/09/09(Fri.)|ずとまよプレイリスト、書評書き上げた

朝、早くに目が覚めてしまったので二度寝をしたら眠気が倍増して、結局昼前まで布団から抜け出せなくなった。とはいえ昼からは大学に来たのでよしとする。

ここ最近、自分でも活動量が増えてきたかなと思うのだが、それにはいくつか理由がある。第一に、前回の診察で薬の種類が一つ増えたこと。第二に、一日のそれぞれの時間において適切なムードの音楽を聴いてテンションを調整していること。第三に、夜遅くはあまり作業をしないようにして休むのに専念していること。

第二の点、つまり音楽について。「ずっと真夜中でいいのに。」は有名どころをさらうだけであまり熱心に聴いていないのだけれども、ずとまよが作った下記のプレイリスト(今日の素敵なもの)は大変よい。作業するときとか、夜リラックスするときにおすすめ。

このプレイリストを流しながら、午後はだいぶ集中して山口さんの『人間の自由と物語の哲学』の書評を書き上げた。会心の出来。そのうちまた生協の書評誌に載ると思います。最近山口さんの話をしすぎて、山口さんの回し者だと思われていそうだ。別に間違ってはないので構わない。

今日の素敵なもの

 

2022/09/08(Thu.)|プロフィール・カバー画像の更新、書評の準備

SNSプロフィール画像を更新していたら午前中が終わってしまった。

シン・プロフィール画像

シン・プロフィール画像 モノクロver.

一体全体何が変わったというのだ。実際、何も変わっていない。写り込んでいた埃やクズを除去し、ノイズを除去し、赤と白のコントラストをより控えめにしただけである。とはいえ、そうした細かい調整がロゴとしての魅力を増すのであーる。

ついでにカバー画像も変えた。

旧・カバー画像

シン・カバー画像

どちらも画面が二つに割れている——前者は木々の緑と空の青とで、後者は林と湖面とで——点では共通する。あと、どちらの画像も右側に重心が寄っているので、左にプロフィール画像が配置されるとビシッと決まる。が、シンの方が静謐な雰囲気で好みだ。ちなみにこれは長野県の御射鹿池(みしゃかいけ)。

午後は、山口尚さんの『人間の自由と物語の哲学——私たちは何者か』の書評を書くために、当書を読み直していた。特にクライマックスの第12-14章を重点的に。山口さんの語り口にはいつも惚れ惚れしてしまう。

今月も忘れず図書購入希望を出した。と言っても購入希望を出したのは図書ではなく映画なのだが。みんなも最近出してる?出さなきゃ損だよ。

今日の素敵なもの

落ち込んだペッパー

元気出して……

 

2022/09/07(Wed.)|フィルカル4(3)「特集2:山口尚『幸福と人生の意味の哲学』」

昨日書き上げたレポートを見直し。そして提出して、いい感じのスタートを切った。日差しが暖かくて風が涼しくて本当に気持ちがいい。さっそく鴨川にピクニックしに行きたかったのだが、昼からバイトがあったりして落ち着かないのでやめておいた。

これまで雑誌『フィルカル』は大学の図書館になかった——正確に言えば吉田南に3(2)だけあった——のだが、いつの間にやら文学研究科の図書館(東館の学術雑誌閲覧室)に入っていた。メディ文の分類で入っていたので、もしかしたら松永さんあたりが入れてくださったのかもしれない。

これ幸いということで、気になっていた4(3)の「特集2:山口尚『幸福と人生の意味の哲学』」を複写してきた。文学部の東館は建物がいい感じに古びていて素敵だと思う(確か法経館と同じく大倉三郎が設計?)。中庭に喫煙者が屯していて雰囲気はだいぶ怪しいが、なんだかそれも相まって——陳腐な表現だが——時間が止まっているみたいだ。一方の吉田南のキャンパスの建物はどれもプレハブみたいなダサさで、ボロっちくなることはあっても古びることはないだろう。恥ずかしい。

いい雰囲気

で、件の「特集2:山口尚『幸福と人生の意味の哲学』」はなかなか良かった。長門さんは山口さんの方法論を明らかにしつつバランスの取れたレビューを、八重樫さんは『幸福と人生の意味の哲学』についてズバズバと批判的なレビューを、そして髙村さんはめちゃくちゃ尖ったエッセイ(おそらく山口さんの議論を擁護しつつニヒルな若者を諭す体裁を取ったエッセイ)を寄せていた。三者三様でどれも面白かった。ちなみに、『フィルカル』4(3)は目次のページ表記と本文のページ表記が一致していない。それに、目次で村さんの名前が村さんになっている。

今日の素敵なもの

  • 夕方のCOFFEE HOUSE maki|
    暗くなるとmakiの裏口には赤いネオンが灯る。夜は営業しないので夕方ごろでないとこれは見えない。

 

2022/09/06(Tue.)|『NOPE』、BALの香り

午前中、それも11時より前の繁華街が好きだ。人通りもそれほど多くなく、その代わりに開店準備をするお店の人々や車両が行き交い、今まさに繁華街が動き始めようとしている様子。これが好きだ。

日本一の鰻・京極かねよの開店準備も奥ゆかしい

昨日の予告の通り、MOVIXに映画を観にきた。こちら。

nope-movie.jp

ゲット・アウト』『アス』の監督ジョーダン・ピールによる最新作『NOPE/ノープ』。以下、ネタバレ含むかもなので要注意。

素人目に見ても、ジョーダン・ピールは惹き込まれる、雰囲気ある映像を作る人だなと思うのだが、今作でもそうだった。そもそものロケーションがよい、ということもある。

序盤と中盤までは名作の匂いがプンプンしていたのだが、終盤でいよいよGジャンを撮影をする段(特にGジャンが第二形態になるくだり)が興醒めだった。ツルツルの円盤ないしエイのようなフォルムから、エヴァンゲリオン使徒みたいな形態に移行するのだが、移行後のこの姿が陳腐な感じで魅力が大幅ダウンである。CGのバキバキ加減(?)も相まって、『シン・ウルトラマン』のゼットン戦のようなしょうもなさを醸していた。

AKIRAのバイクスライドのオマージュだったり、Gジャンの使徒っぽいデザインだったり、日本のアニメからの影響があるのかもしれない。ひょっとすると僕が全然気づかなかったところにもっとあるのかも。

てなわけで後半はグダグダだったが、総じて贅沢な映像でおもしろかった。

予告編で『LAMB/ラム』の予告編を観てマジで不気味だったので、誰かと一緒に観にいきたい。

klockworx-v.com

映画を観た後は、BALのスタバで実習のレポートを書き上げた。えらい。そういえば、スタバで勉強している人のうち、特に問題集の問題をノートで解いているタイプの人で、捗っている人を見たことがないかもしれない。彼ら彼女らはノートを開いてはいるのだが、そのノートが全然埋まっていかないのだ。tabula rasaとまでは言わないが、薄目でみたらもはやそうである。彼ら彼女らはスタバにコーヒーを飲みにきているのかもしれない。

レポートを書き上げた後のいい気分で、BALを入念に散策した。BALの店内の香りが好きすぎるので家で再現したい。(ちなみに、ここでいうBALの香りとは、1Fから4Fに顕著なあの香りである。5Fの無印良品くらいまで来ると香りは薄れている、あるいは嗅覚疲労でわからなくなり、地下階の丸善は紙の匂いが充満している。)かつてエントランス付近に位置していたニールズヤード・レメディーズの香りなのだろうか。正直よくわからない。というのも、ニールズヤードが1Fから4Fに移転した後も、依然多くのフロアに香り続けているから。もしかしたら1Fにあったときに既に建物全体を焚き染めてしまったのかもしれない。

とりあえず検索してみた。すると、やはり他にもBALの香りが好きという方がチラホラ。そしてショップのFacebookに辿り着き、香りの正体を突き止めた。しめしめ。今度お店の人に直接訊いて確かめてみよう。

今日の素敵なもの

BALの香り

無印良品 ポテトスティック ブラックペッパー

www.muji.com

 

2022/09/05(Mon.)|昨日の自分が面白いことを書いている

昨日の自分が面白いことを書いている。あるあるだ。

一方で、今日の僕は大変つまらないもの(博物館実習のレポート)を書いている。しかし、これは明日の僕にとっては面白いものになるかもしれないので我慢して書く。

明日は午後から雨だし大学まで行くのも癪なので、逆に(?)MOVIX京都に映画を観に行こうかな。(雨の日はバスを使いたくなるので、それで逆に少し遠くまで行きたくなる。三条が大学より遠いかと言うとちょっと微妙なのだが。)

今日の素敵なもの

 

2022/09/04(Sun.)|バランスを取ること

先日博物館実習が終わった。レポートはまだ残っているが。だいぶハードな日々だったので土日はずっと寝込んでいた。私くらいになるとこの程度の不調は当然予期できるので、食料も備蓄してあるし、なんのことはない。のんびり過ごした。

就活のことを考えている。この調子でいくと、フルタイムの勤務なんか到底無理に思えてくる。依然として体調はそんなによくないし、いっそのこと障害者手帳を入手してしまうのも一つの手かもしれない。オープンに就活するかクローズに就活するかはさておいて、手帳があれば少なくともどちらを選択することもできるが、手帳がなければ選択の余地すらない。

概して選択肢は多ければ多い、というのは明らかな間違いなのだが、このケースにおいては、選択肢は1つより2つの方が望ましいだろう。

ここ1年くらいの私のテーマになっているのが〈バランスを取ること〉だ。アリストテレスが中庸と呼ぶところのそれ。身の回りを具に観察していると、結局のところ物事はちょうど良い均衡を探すのがベストだ、ということになりがちである。

どのような局面においても要はバランス、という教訓は、もしかするとつまらないものに映るかもしれない。なんでもかんでもバランスの問題になってしまう(それゆえに、取りこぼしてしまう生活の諸相があるのではないかと思われる)からだろう。

しかし、このつまらなさが生じるのは、バランスを取ることについての理解が浅いからではないかと思う。バランスの取り方というものは、個々の場面で都度判断されるものであって、なんでもかんでもバランスの問題だとしても、そこにただひとつの問題と回答の組が存在しているわけではない。バランスの問題はそもそも多様な問題が撚り合わさったものであって、それぞれの問題について最も適した均衡を取ることが望ましい解決だ。つまり、「バランスの問題」とは、それに対する適切な回答がおおよそ〈バランスを取る〉という特徴——それも極薄の特徴——によって束ねられた雑多な問題群に対して与えられた名である。こういうことだ。